刀匠が鍛えた「玉鋼」を使って作る「日本刀小刀ナイフ」
匠の「技」を観て実際に体験できるワークショップを開催しました!
WORKSHOP DAY1
ORIENTATION:鍛錬所の見学と安全についてのオリエンテーション
PROGRAM1 :「玉鋼」について学ぶ
PROGRAM 2 : 刀匠によるデモンストレーション「玉つぶし」+映像で見る「鍛錬」
PROGRAM 3 :「日本刀小刀ナイフ」作り ー素延べ(すのべ)
PROGRAM 4 : 「日本刀小刀ナイフ」作り ー火造り(ひづくり)
PROGRAM 1:「玉鋼」について学ぶ
鍛錬所(たんれんじょ)を見学をした後、湯川夜叉が日本刀の原材料である「玉鋼(たまはがね)」の歴史や島根県奥出雲で製造される過程を参加者に説明した。 実際に「玉鋼」を手に取り、その質感や色、重さを体験した。
PROGRAM 2 :刀匠による実演+映像で観る「鍛錬」
「玉鋼」の特徴を説明した後、刀匠が実際日本刀を作る時、どの様にして不純物を取り除きながら「玉鋼」をつぶしていき、鍛錬していくのか「玉つぶし」のデモンストレーションを見学した。その後、「鍛錬」の映像を見ながら知識を深めた。
PROGRAM 3 :「日本刀小刀ナイフ」作り―素延べ
鍛錬所の敷地内に、炭で火を焚いて作業をする火床(ほど)と伝統的な送風装置である鞴(ふいご)設置し、熱く熱せられた鉄を金敷の上で叩きながら「小刀ナイフ」を制作していった。 まずは、刀匠から設備の使い方を習い、ナイフを長く伸ばしていく「素延べ」という工程を行った。
PROGRAM 4 :「日本刀小刀ナイフ」作り―火造り
「火造り」とは日本刀の制作の中でも金槌(かなづち)を使って鎬(しのぎ)を形成していく難易度の高い作業。参加者はその「火造り」の一部を体験した。金敷の両サイドにナイフをあて、角度をつけて鎬(しのぎ)を作る工程は想像以上に難しく、全員が刀剣作りに関わる日本の伝統の技に驚嘆した。ナイフは多少変形したが、湯川夜叉が熟練の技で直し、初日のワークショップを終了した。
ワークショップの参加者
ワークショップの参加者3人は、山口県在住のアメリカ人英語講師のMichaela(ミケーラ)、 Daphane(ダフェニー), Bryan(ブライアン)Michaelaと Daphane は、空手のブラックベルトの保持者、Bryanは以前、越前で白紙(しろがみ)の包丁を作ったことがある。3人とも日本の伝統文化、日本刀に興味があり今回の参加となった。