ARTIST PROFILE

YASHA YUKAWA


幼少期


刀匠・湯川夜叉は、日本人の父親と北欧のスウェーデン人の母親をもつハーフで、幼少をスウェーデンで過ごした。 父親の湯川芳孝氏は画家でありながら、茶道をこよなく愛する武道家でもあった。又、 日本美術刀剣保存協会のメンバーであったことから、刀剣に関する美術書を出版し、 美術刀剣の鑑定会をストックホルムで開催するなど、1970年頃から約40年間の間、異国で積極的に日本の伝統文化を紹介した人物であった。日本刀に精通していた父の影響で、湯川夜叉は北欧スウェーデンに生まれ育ちながらも、幼い頃より日本刀を身近な存在として知ることになった。

青年期


思春期になると日本とスウェーデンを行き来する生活を送るようにる。十代後半には、親族の住む東京で暮らすようになり、その頃から画家としての才能を発揮し、都内のレストランやクラブの壁画や、劇場の暗幕等の創作活動を始めた。

また、ストックホルムでは当時旋風を巻き起こしていた「グラフィティアート」の先駆者として、仲間と一緒にアンダーグランドシーンで壁にスプレー缶を吹き付け描き続けていた。

壮年期


再びスウェーデンで生活する中、スウェーデン王立美術アカデミーで学ぶ。教授に招待枠で学ぶよう推薦され、○○年間、シルクスクリーン、エッチング等を学んだ。その後、ある夢をきっかけに、長年心に眠っていた思い「刀匠になり、日本刀を作る」ことを決心する。

2009年、父親の友人である刀匠・松葉國正氏との出会いがあり、 弟子入りを許された。その先5年間の修行を宮崎県日向市で行った。

2014年、山口県防府市真尾の鍛錬所(たんれんじょ)に移る。この鍛錬所は師匠の松葉國正氏の友人であった刀匠・杉田義昭氏が建てたもので、杉田氏の死後空き家になっていたことからこの鍛錬所に転居してきた。この頃から、本格的に和包丁の制作をするようになった。

2015年、文化庁の主催で行われる「美術刀剣刀匠技術保存研修会」を修了し、刀匠の資格を摂取。

刀匠として独立後、主に欧米、ブラジル、日本の顧客に向けて日本刀と包丁を制作する。

2018年:山口県防府市ルルサス防府で初の個展「湯川夜叉展」を開催。

現在


2020年:日本美術刀剣保存協会主催「現代刀職展」作刀の部・「太刀・刀・脇指・薙刀・槍」の部 初入選

2021年: 日本美術刀剣保存協会主催「現代刀職展」作刀の部・「短刀・剣」の部 入選

オリジナル・ブランド「YASHA YUKAWA」を立ち上げる

宇宙とつながる玉鋼の世界